2010年1月17日日曜日

ER 14-13 「命のつぐない」 Atonement


湖に落ちた少年と、助けた老人トルーマンが運び込まれるが、少年は危篤状態。
母親は、トルーマンをストーカーだ、事故もトルーマンが現れたからだと罵る。
実はこのトルーマンは、元刑務所勤務医で、少年の父親の死刑執行を担当している。


トルーマンは、当時は、必要で正しい仕事だと考えていたが、罪人とはいえ、神以外に人の生死は決められないと思い直し、死刑囚の家族たちを訪ねていたのだった。
少年の父親の死刑を執行したことを、遺族になかなか伝えられず、ストーカーだと思われてしまったのだ。
隣の部屋で、なんとか少年を助けてやって欲しいとプラットに懇願するトルーマンも、がんが転移している身で、本人も承知している。
トルーマンのつらい立場を理解したプラットは、院内牧師のジュリアを呼ぶ。
しかし、あまりに壮絶な体験をしてきたトルーマンには、ジュリアの一般的な神の話では助けにならない。
当時、少年の父親にカリウム等の注射をしてもなかなか死なず、点滴に変更して、今度はやっと90秒で息絶え、さらに、その後に冤罪と判明したという。
どうしたら神の許しを得られるのかと苦悶しているトルーマンにとって、もっと直接的な答えが必要で、ジュリアは、出てけ!と怒鳴られる。
無力感だけでなく、信仰に対する考え方の違いから、トルーマンの求める答えを言うことができないジュリアは涙ぐみながら部屋を出る。
その後、プラットはジュリアに、
「行ってやれ。俺を助けると思って。俺に答えられないことばかり聞くんだ。」
とフォローする。

トルーマンは、
「私は罪を犯しました。生きる価値がもうありません。」
と自分にカリウムを打とうとするが、すんでのところでプラットが飛び込む。
「あなたが選んだ人生の道がひとりの少年を救ったんです。」
「どう解釈しようと、それは価値があることだ!」
「道理にあわなくてもいいんです。それが信仰なんです。」
とプラット。
「泣きなさい」という姿はまさに牧師。

プラットのはからいにより、少年の母親も、助けてくれたことを認め、しぶしぶながら、「ありがとう」と言う。
しかし、プラットがスカイに大声で、トルーマンは少年の父親の死刑執行した医師であることを話しているのを母親は聞いてしまう。
「絶対に許さない」と、母親はトルーマンに鬼の形相で詰め寄る。

あ~、せっかく、プラットがいいところみせたばかりなのに・・・。
患者さんのプライバシーに関すること、そんなところで大声でしゃべっちゃだめだよ~。

少年の治療にあたっていたゲイツとサムは、意見の食い違いはあるものの、奇跡的に少年が助かったあと、乾杯。
好きな子に素直になれない子どものように、「あんたなんて大嫌い!」とか言いながらもキスしたり。

アイスホッケーの整形外科チームとして出場したニーラは外科チームに加わっていたモリスの挑発に耐えかね乱闘騒ぎ。
「ここはアメリカなんだから、もっと楽しめ」
と言うモリスは、口は悪いけど、真面目なニーラのカラを破るいいヤツかも。

クールでかっこいいスカイは、また、当然のようにドゥベンコと理学療法室の浴槽にいっしょに入っている。
いまではプラットもいい女ぶりを認めているのに。

そのプラットは、ちょっと前まで自分から追っかけていたベティーナが結婚をちらつかせると、一気に引いてしまう。
自分でも、この性格を悪いと思って謝るが、もう遅い。

トルーマン役は、ゲストのジョナサン・バンクス(映画「48時時間」、「ビバリーヒルズ・コップ」にも出演)
2010/1/14  NHK BS2で放送

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